コロナで大変なことになってきましたね。
私、転職しました。
「こんな状況で転職?」「どうやったの?」と聞かれることが多いので実際に転職するにあたって調べたこと・転職のやり方などをまとめました。
・不況時に転職するメリット/デメリット
・求人サイト、エージェント以外の転職方法
不況時の転職に至るまで
そもそも、なぜこの時期に転職したかというと、時を戻そう(ぺこぱ。好きなんです)
半年前、2019年の11月頃に自身のキャリアについて社長と話していたときに「そのキャリアはうちの会社では叶えられないと思う」と言われたんですね。
その時に、キャリアプラン、仕事内容、給与面も含めて話をしました。
そして、転職した方がいいかな、と漠然と感じました。
私は2社目の会社には立ち上げメンバーで参加しているのでそれなりに思い入れもあって、大変なことをしてきた分愛着もあります。
でも、このままここにいていいのかなという気持ちは2019年になってだんだん強くなってきて、この社長との会話がきっかけで2019年11月頃転職活動を1ヶ月ほどしました。
なぜ、その時の転職活動が1ヶ月だったかというと、書類を作るのがめんどくさすぎて途中で諦めたからです。転職活動って在職しながら履歴書・職務経歴書を準備するのが本当に大変でその時は投げ出してしまいました。
1ヶ月間は、いい条件の会社の求人も沢山見ましたし、エージェントとの面談もしました。
でも、応募するところまで行きませんでした。
転職を決めた「きっかけの3要素」とは
人事をしていると入社以外に退社する人の手続きも担当するのですが、会社を辞める人と最後に面談をして軽い雑談をしています。
その時に「次はどんな仕事をする予定ですか?」「社長には言わないので会社が変わった方がいいところはどんな点だと思いますか?」など質問していました。
結局、人が転職したいと感じるのは
1:人間関係
2:お金(給与・待遇)
3:仕事内容
この3要素が関係しているんですよね。
私が転職を決めたのは、給与と仕事内容が現在のままだと理想的ではなかったからでした。社長と話した結果、今の会社でその理想は叶えられないから転職しようと思った、そんな感じです。
整理すると、
・転職しようと思ったのは2019年11月頃
・本格的な転職活動をしたのは2020年4月
・転職先が決まったのは2020年5月 という時系列です。
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コロナで気づいたこと
実際に転職するまで約半年ありましたが、その間にコロナウイルスのニュースが出始めました。最初は「中国が大変そうだな」という感じだったのに、気づくと日本も大変なことになりました。
コロナが隣国の出来事ではなくなった頃、社内の人件費予算を引き直したのですが明らかに足りなかったんです。というのも、物流・貿易業界はコロナの影響で大打撃を受けていて、現地の港が止まると売り上げも当然減ります。
融資の手続きや各種助成金を調べて申請しましたが、助成金はもらえるまで相当時間がかかりそうだと感じました。
その時に「誰かをクビにしないといけないと思う」と社長が言って、確かにそういう局面が遠くないと私も思いました。
「あの人は休業してもらっても、家庭のことを考えると必ずお金が必要だし」「外国籍のスタッフは帰国できるうちに帰国してもらう?」etc…. 社長といろいろ話しましたが、できる全ての策を講じてもきっと業績悪化による解雇は発生してしまいそうだと思ったんです。
その時、転職しようかな、と思いました。元々転職検討していたからすぐに動けるし、業績悪化で資金力のない会社は今採用活動していないなら優良企業に入れるチャンスがある、と。
転職活動を始めるタイミングは融資面談が終わり着金したら。そう決めて、再度求人サイトやエージェントを検討し始めました。
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不況時に転職するメリット/デメリット
不況時と好景気時の転職の違いはなんでしょうか?
求職者側の目線で考えてみました。
まず、メリットは
・資金力のある企業に入社できる可能性が高い
・ライバルが少ない
この2点は実際に転職活動をして感じました。まず、不景気時に採用を行っている会社は売り上げが落ちていない、もしくは過去に不景気時の採用をしたことがある会社が多いと思います。
コロナ前(2020年1月頃)とwithコロナ(2020年3月以降)では求人数も減りました。広告費は削りやすいので新規採用や会社のPRなどはwithコロナ(2020年3月以降)で大幅に減ったと感じています。
また、転職活動市場にいるアクティブユーザーがかなり少ないと感じました。これは面接を受けた企業やエージェントに聞いた時に同職種(私なら人事)ポジションの選考段階の方がほぼいなかったので体感値ですが、「転職する」と伝えると大体の人に「こんな時期にすごい!」といった反応をもらうことが多かったのも関係しています。
デメリットは
・業界によっては求人が大幅に減る
・面接していても途中で求人がクローズ(採用打ち切り)になる可能性がある
私は物流・貿易業界から他業界にいくのですが、withコロナ(2020年3月以降)で物流・貿易の求人はあまり見かけませんでした。(元々求人数が少ない業界な気もします)
物流は大まかに「運送」「鉄道」「航空」「海運」に分けることができますが私が携わっていたのは運送と海運です。特に海運は景気動向に業績が左右されやすく、原油価格、荷主の物量、新興国の景気などがその要因になりやすいです。今回はコロナウイルスの影響で各国の港が封鎖されたので、外航海運(国際間輸送)は特にダメージを受けました。
人々の生活様式が変わったのもあって、一気にリモートワーク やテレワークが進みオンライン関連の事業が軒並み伸びているのをみなさんも感じているかもしれません。不況に強い業界はIT関連が多いと思いました。
とは言っても、業界の探し方なんてわからないですよね。私も全然詳しくないのでニュースを検索したり、業界動向サーチを使っていました。このサイトで希望業界の現状をみてみるのもおすすめです。
また、企業によっては途中で採用打ち切りとなることもあり得ます。
人事の目線でいうと、求人サイトに広告をのせるのは予算100万円程度で可能です。(内容やプランを選ぶともっと高いのも当然ありますが)
中途の求人広告は4週もしくは8週単位の掲載がプランとして提示されることが多いので、一度載せると2週間で掲載ストップしても8週フルで掲載しても、基本的にかかる費用は同一です。
ですので、掲載して8週経つと、今回のコロナのように大きく経済情勢が変わっていることもあります。そうすると確保しておいた採用予算は人件費などに回されることもあり得ますので、採用打ち切りもあり得ない話ではありません。
求人サイトもエージェントも使わない転職方法とは
今回の転職は、企業側からいくつかオファーをもらって進めました。
直接オファーをもらって転職活動を進めるメリットは「相手(企業)が既に自分に興味がある場合が多い」という点です。
直接オファーをもらうために活用していたツールを紹介します。
yenta(イェンタ)
yenta(イェンタ)は完全審査制のビジネスマッチングアプリです。
登録後、審査があり審査に通ると使うことができます。あらかじめ興味がある分野や会いたい人の条件などを登録しておくことで、AIが毎日10人マッチングしてリコメンドしてくれます。
リコメンドの10人を「会いたい・興味がある」or「興味がない」のどちらかに振り分けて、双方で「会いたい・興味がある」を選択するとマッチング。チャットできるようになります。
本来イェンタは転職用のサービスではないのですが、転職意向についても記載することができるのでマッチした人から直接オファーが来ることがあります。
https://yenta.talentbase.io/yenta/login
イェンタで転職するには、会った人や会話した人に感想(クチコミのようなもの)を書いてもらうと進めやすくなります。クチコミが全くない人もいますが、私が人事として求職者を採用するならクチコミを見て声をかけるかどうかを決めるので、仲良くなった人のクチコミを積極的に書くことで相手にも書いてもらいやすくなりますよ。
Twitter(ツイッター)
ツイッターでも声をかけてもらいました。
ツイッターでの採用オファーをもらうには、まずプロフィールに転職検討中であることを記載しましょう。
また、「日頃考えていること」「仕事に対する考え」みたいなものをツイートしておくのがおすすめです。人柄が変わるようなツイートもおすすめです。
私は匿名アカウントでツイッターのアカウントを持っているのですが、プロフィールに「転職活動中」と記載し、仕事に対する考えや担当した案件の感想を書いていたら「一度お話ししませんか?」とDMをもらいWEB面談をしました。
転職の秘訣?
面接は企業と求職者とのマッチングです。
今回の転職では
・直接オファーをもらったこと(企業側の求める人物像が明確に知れた)
・あらかじめ用意しておいた職務経歴書を企業毎に当て書きしたこと
・やりたいことが明確だったこと
このような点が1ヶ月以内に転職活動を終えられた秘訣だったと思います。
コロナが収束するのはいつ頃になるか、まだ見通しは立っていません。ただ、準備をしておくことでいざ転職したい時にスムーズに進めることができます。
もちろん、全員に転職を勧めるわけではありません。ただ、いざ転職しようと思ってもすぐに転職できるとは限らないのです。
あなたの人生はあなたが決めるものです。是非、この機会にキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。
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